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ふたりらしい結婚式を自由なスタイルで

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「家族の時間」 桜並木沿いの料亭での祝言式

「家族だけの小さな結婚式を、3月に挙げたいと考えています。」
そんなお問合せを新婦のみおさんからいただいたのは、1月の半ばのことでした。
おふたりは関東在住だったので、メールで分かる限りのご希望を聞かせていただき、最初の一歩がスタートしました。

神社での結婚式をして、その後でご家族でのお食事を、という案もあったので、まずは私がおふたりに代わって山口県のご希望のエリアに行き、場所探しから。
小さくても、いい神社や、ゆっくりお食事できそうな温泉宿なども候補としてありましたが、ご家族さまの体調を考慮して、できるだけ移動や負担は少ないほうがいいとのことだったので、料亭での祝言式、そしてそのままの場所でのお食事がベストだと感じました。

いろんな場所に足を運んで、話をして、出会えたのが、山口市の一の坂川の川畔に佇む「料亭 山寅楼」
何よりも魅かれたのが、その川に咲き誇るであろう桜並木。
おふたりが希望している3月下旬は、きっとこの場所には満開の桜が咲いているだろう。
その桜を眺めながら、ご両家のご家族同士がゆっくりお話できるような、幸せなお花見みたいな時間にできればとても素敵だと、そう思ってドキドキしたことを覚えています。

約2ヶ月の準備期間は、ほぼメールでのやりとりでした。
でもそんななかでも、おふたりの優しくてまっすぐなお人柄や、とてもお互いを想いあう気持ち、そしてご家族との時間を大切にしたいという想いはしっかり伝わってきました。

迎えたハレの日。
いつもより開花が遅く、まだ満開ではない桜はまるで「これから開いていく」おふたりの日々そのもののように、希望に満ちたものでした。
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ウェルカムボードはご両家の「家系図」
そして壁にはおふたりとご家族の歩みのお写真をたくさん貼って、ご両家の「小さな披露宴会場」は、これまでの日々や懐かしい思い出でいっぱいになりました。
花嫁支度の仕上げに、お母さまからの紅引きの儀。
まっずぐな眼差しで、嫁ぐ娘を見つめるお母さまの表情も、ただ静かに桜を眺めていたお父さまの背中も、とても印象的でした。

そして祝言式。
おふたりの姿に、言葉に、涙したり笑ったりしながら、和やかに、でもしっかりとしたお言葉で祝言を挙げられました。
祝言式のあとに、新郎さまから新婦さまへのサプライズ映像、そして新婦さまのお友達もかけつけてくれて…
しあわせな、しあわせな涙ばかり。

祝言のあとはみんなで桜咲く川縁をお散歩するようなフォトタイム。
柔らかな陽射しのなかで、ご家族みんなで笑いながら。
そして桜が一番よく見えるお部屋での祝宴が始まりました。
和菓子好きの新郎さまのご希望で、ケーキカットではなく桜をイメージして作った和菓子に入刀!
お色直しのエスコートで、手を繋ぐ新郎さまとお父さまがとっても微笑ましかったです。
そして新婦さまとお姉さま。
美しい姉妹!
見ているだけで、とても仲良しで、信頼しあっていることがよく分かりました。

たくさん言葉を交わして、たくさんお互いのことを知って、近い距離でみんなの想いがしっかりと伝わりあった日。
花嫁のお手紙もちゃんと読みました。
笑い声も涙も 全てをあたたかい空気が包んでいるような優しに満ちた結婚式。

実はこの結婚式のあいだに、こっそり何回も泣きました。
それは特別に大きな感動ではなくて、ただその場所で交わされる想いの全部があたたかくて、そのあたたかさが沁みて涙になる、みたいな不思議で、とても幸せな感覚でした。
最後のご挨拶で新郎さまがくださった言葉。
「どんなワガママも些細なことも、叶えようと動いてくれて、ほんとうに感謝しています。龍田さんに出会えて、プロデュースをお願いして、ほんとによかったと、ふたりとも思っています。」

こころに刻まれたあたたかいこの結婚式の思い出と一緒に、その言葉も宝物にして、いつも心においておきます。
結婚式の根っこにある、大切なものを強く感じさせてくれたこの日。

*会場 料亭 山寅楼(山口県山口市)
*季節 3月下旬
*ゲスト ご両家ご家族さま9名

料亭での祝言式

川辺でのフォトタイム&お散歩

祝宴

      2016/04/01wedding story

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