Makoto & Rie – 神前式 + 祝宴
お洒落で、大人で、軽やかで、とっても素敵なおふたり。
初めてお話をした時から、MakotoさんとRieさんのご希望は明確でした。
挙式は神社で、その後は「披露宴」のように華やかなものじゃなくていいし、演出も何もいらない。
ただ、大切な人たちと美味しいお料理をいただきながら、そして楽しく語らいながら美味しいお酒を交わしたいんです、と。
とてもシンプルで、シンプルだからこそ強い思い。
選択肢を狭めたくないので、レストラン、料亭、出張シェフ…
色々なパターンをお伝えしました。
そのなかで、きっとおふたりが望むことを柔らかく、真っ直ぐに叶えてくれる、レストランPinoxの水野シェフにお任せすることをおふたりが選びました。
挙式は「むすびの神様」鳥飼八幡宮で。
お支度をのぞきにくるご親族の方々のニコニコしたご様子や、お祖母様の涙、おふたりの朗らかな笑い声、挙式の前から、温かな空気に包まれていました。
紅差しの儀は、お母様からもお祖母様からも。
行ってらっしゃい
ありがとう
どうか幸せに
大切に思い合う気持ちが真っ直ぐに伝わり合う、静かな時間。
でも、涙ぐみつつも思いきり笑ってるRieさんがまた素敵でした。
ご親族同士、ご挨拶したり、語らったり、
神社挙式の待ち時間って、実はとても和やかで、好きな時間です。
神様に夫婦としての誓いをたて、両家のご親族同士の結びつきを感じる神社挙式。
みんなでワイワイお写真を撮影し、祝宴の会場となるベルエポック美容専門学校へ!
会場決定までには、少し時間がかかりました。
というのも、出張シェフだから他のホテルやレストランは借りることができず、
ゲストのことを考えると、福岡の中心地、交通の便が良い場所で・・・
ベルエポック美容専門学校は、ブライダルコーディネーター科があり、生徒たちは、これまで私のプロデュースするウェディングの現場研修に参加したり、時々講師として入らせていただいている学校です。
立地もよく、広いホールもあったので、相談したところ、ぜひ!と快諾してくださり、力仕事いっぱいの準備、撤収も、生徒たちが汗を流して一生懸命手伝ってくれました。
すこし優しい色味のグリーンと白いお花だけでまとめた大人ナチュラルな装花がよく似合う、明るい光がたっぷり入る真っ白な教室です。
乾杯のあとは、いわゆる「演出」も「スピーチ」もせず、とにかく食べる!飲む!喋る!の時間。
お料理は、よりライブ感があり美味しさも増すようなオープンキッチンスタイルで。
お酒も、美味しい日本酒やワインを揃えて、みんながゆっくり寛ぎながら飲めるように、いつもよりテーブルを広くして、一式を卓上にセッティングしました。
「美味しいお料理とお酒を、ゆっくりと」
ふたりが望むことがシンプルであれば、その望みがしっかり叶うように突き詰めて、空間や時間を作ることは、とても大切なことだと思っています。
ふたりも自由にあっちこっちに動いてて、いろんなところで笑い声が聞こえてくる、めちゃくちゃいい時間でした。
高砂でも楽しそうにおしゃべりして笑っているMakotoさんとRieさんの仲の良さに、きっとみんなが微笑ましく嬉しい気持ちになったと思います。
ふたりの目一杯の笑顔が大好きです。
楽しく楽しく過ごした祝宴。
最後はしっかり花嫁の手紙を読みました。
読むか、読まないか、ずっと迷っていらっしゃったけど、この日だから伝えることができることもあるよね、と読むことを決めたRieさん。
幼い頃のお写真たちを映像にして、バックに流しながら、想いをしっかり伝えました。
そして、誰よりも泣いていたMakotoさん。
お互いの家族に、友人に、Rieさんに、Makotoさんの愛がたくさん詰まった涙は、とても温かくて、それを笑いながら拭いてあげるRieさんもまた、愛に満ちていました。
この日のふたりを見て、もっとふたりのことが好きになったり、幸せを願う気持ちが大きくなったり、そしてふたりは自分たちの人生を、より愛おしく思えたり。
結婚式って、そんな特別な力を持っていると改めて思いました。
美容師のMakotoさん、看護師のRieさん、おふたりのお仕事に対する想いを聞かせていただいて私も背筋が伸びる思いになったり、飲みながら打ち合わせしたり、ウェディングチームで打ち上げしたり、とにかくいつも楽しかったです。
強い信念と、深い愛情、真っ直ぐさも面白さも、全部大好きです。
賑やかになったファミリーと、また乾杯できる日を楽しみにしています。
思い出すだけでニコニコしてしまうような、楽しい一日と、それまでの日々を一緒に過ごさせてくれて、私をおふたりのウェディングプランナーにしてくれて、ありがとうございました。
挙式 / 鳥飼八幡宮
パーティ会場 / 福岡ベルエポック美容専門学校
料理 / レストランPinox
装花 / アトリエリュバン
Hair Make / Ayami Takeshita
Photo / Sayaka Iwamoto