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みんなの近くで、沢山笑う / ABURAYAMAでの結婚式

いわゆる「ザ・結婚式」ぽいことはしたくない。

とにかく沢山笑う。自然体で笑い合って「一緒に過ごした実感」がある結婚式を望まれたふたり。

たっぷりの笑い声と少しの涙で、優しい気持ちに包まれた日のこと。

静岡にお住まいの、ひかるさんとあきさん。

初めてのお話も、打合せもオンラインでしたが、ふたりのニコニコ笑顔が可愛くて楽しくて、ああ、とても楽しくていい日になるだろうなって分かりました。

自然を感じられて、遊び心がある場所、ふたりが選んだのは、ABURAYAMA FUKUOKA。広場にはツリーハウスがあって、とってもワクワクする場所です。

そんなツリーハウスからふたりが飛び出てくるという、それはもう可愛くて楽しくて、みんな満面笑顔の入場シーンからスタート!

披露宴のなかで、ふたりが望んだことは、

久しぶりの再会となる、学生時代の友人たちと「もう一度近くなる」こと。

距離やコロナ禍もあり、親族や家族とゆっくり過ごせていなかったので、沢山話して「家族の一員になる」こと。

満遍なくみんなとお喋りができるように、お料理一皿ごと、各テーブルにふたりも座って、みんなと食べて喋って、飲んで、ふたりもみんなもニッコニコで、ずっと賑やかな笑い声に溢れていました。

出会いは焼肉屋さんのアルバイト、のふたりは、大きなお肉に入刀して、静岡から美味しい山葵を持参して、すりおろして美味しく食べました。

披露宴中に新郎の体重は何キロ増えるでしょうクイズや、ゲームでワイワイして、とにかくどのシーンもみんな笑ってて、ふたりが望んだ光景が、今、ここにあることがとても嬉しかった。

そして、クライマックスのシーン。

「挙式」はしたくない!と言っていたひかるさん。

でも、打合せで一度、あきさんのご両親にお会いしたとき、あきさんとのエピソードや、あきさんがどんなに可愛く、離れて暮らすことがやっぱり淋しくあるお気持ちなど、お話をして、私は、この結婚式のなかで、あきさんとご両親とのシーンを作ることが必要だと思いました。

色々話し合って、これならいいね!と作ったシーン。

全員参加での、リングリレー。

その花道のなかを、あきさんとお父様とお母様、3人が歩いていきます。

みんなの優しい祝福に囲まれながら、ひかるさんへのバトンタッチ。

指輪の交換をしながら、一言だけの、約束の言葉を贈り合いました。

結婚式のその日に、何をする、しない、は自由で、同じシーンでも、それぞれに意味や価値は違います。

そして、そのシーンがあることで、感じられる気持ちがあって、その時に感じた気持ちは、ずっと、心のどこかに温かく残って、これからを生きるお守りになるかもしれません。

笑い声に溢れていた、その日のおわり。ひかるさんからのご挨拶は、お礼の言葉とともに、涙も。

涙するひかるさんを見て、泣く人、笑う人、隣でニコニコと笑っているあきさん。

なんて温かで、愛情に満ちた光景だろう。

そして、もう一つ、心に残っていること。

それは、両家代表謝辞で、ひかるさんのお父様の言葉。

「ひかるに出会えてよかったと、そんなことを思いながら、今日を過ごしていました。」

きっと、親として、当たり前に絶対に根底にある思いだとしても、自分の子に向けて、そんなふうに伝えること、そんな気持ちをしみじみを味わうことができるのが結婚式ならば、なんて素晴らしい日なんだろう、そう思います。

結婚式のあと、「結婚式をして本当に良かったです!あまり乗り気じゃなかった過去の自分を恥じています。笑」と言ってくれたひかるさん。

「結婚式っぽいことはしたくない、と言った夫のおかげで、たつたさんに出会えて、幸せな結婚式ができました。」と言ってくれたあきさん。

「ザ・結婚式ぽいことはしたくない」

どんな言葉でも、その言葉の奥にあるものを理解して、その言葉からは見えない思いを見つけて、それぞれのふたりにとってのとびきりいい「結婚式」を作っていきたいと、改めて実感させていただきました。

何年経っても、あの日を思い出すと、聴こえてくるのは笑い声。

私にとって、ひかるさんとあきさんの、とびきりの可愛い笑顔は、思い出すたびに、ワントーン、心が明るくなるような、それこそお守りのような思い出です。

見つけてくれて、信じてくれて、とびきり楽しい道のりとゴールを、ありがとう。

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