バリバリと働く大人な一面と、心をそのまま見せるような真っ直ぐさをあわせ持つ純平さんと麻穂さん。
ふたりの結婚式は、必要なものだけを、豊かに。
そして、心の奥から汲み上げて差し出したような、真っ直ぐな気持ちと言葉で綴られたものでした。

おふたりが結婚式で一番大切にしたかったのは、純平さんが長年お世話になっているレストランのシェフにお料理を依頼すること。
その想いから、結婚式場やホテルではなく「レストランシェフに依頼できる場所での結婚式」を望まれ、私にご相談いただいたのが始まりです。
初めてお話ししたとき、にこにこと笑顔で、可愛らしくもサバサバとお話ししてくださる麻穂さんのことがすぐに好きになって、とても楽しい時間を過ごしたことを覚えています。
プロデュースのご依頼をいただいてから、まず悩んだのは会場探しでした。
シェフにお料理をお願いすることに加えて、おふたりが会場に望まれたのは、
- 本質的で(なくならない場所であること)
- 遠方からのゲストにとって立地や交通の便がよいこと
でした。
中心地の貸しホールやアウトドア会場など、さまざまな候補を一緒に見学をして、どこもそれぞれの良さはあるけど「ここだ!」と決めきれず、それでも「きっといい結婚式にできる」と信じていたギリギリのタイミングで、見つけたのが、福岡空港の一角。広々としたテナントが閉鎖していたので、もしや!と思って空港に問い合わせてみると「結婚式での使用?素敵ですね!」と、驚くほど温かく受け入れてくださいました。
名前もない、広々としたその場所を、2日間かけて作り込み、1日限りの結婚式会場に。
ただその1日だけ、色とりどりのお花と、贈り合う優しい想いに包まれて、笑い声と愛情が重なりあう、賑やかで眩しい場所になりました。














ゲストが到着したら、まずは受付でふたりがお出迎え。
僕がたくさんお世話になった先輩。
私が辛いとき、支えてくれた友達。
お互いに初めて会う人もいる「大切な誰か」
挙式で入場するよりも前に目を見てご挨拶をして話したい。
そんなふたりの思いから生まれた、はじまりの時間でした。
純平さんと麻穂さんの挙式は「愛する人への誓いを刻み、大切な人たちに承認していただく時間」
「誓いますか?」の問いかけは、弁護士のご友人から。
結婚とは何なのか?法的なことでもなんでも、思うことを言ってほしい。
そんなふたりの依頼に応え、冷静なのに温かく、心に響く言葉を贈ってくださいました。









純平さんと麻穂さんの、お互いへの誓い。
それは、全てが美しく綴られた言葉でありながら、一方で、なんの飾り気もない、ありのままの言葉であり、姿でした。
見守る人々は、ふたりがかけがえのない存在に出会えたことを知り、認め、祝う。
私は、この挙式に出会って、初めて「承認」の価値が分かったように思います。
心を澄ませて想いを届けあった挙式から、賑やかなおしゃべりが続くパーティへ!
何か演出をするよりも、みんなのそばで、話して飲んで笑う、自由で濃い時間。
そして、とにかく、いつも純平さんの胃袋を幸せに満たしてくれているavioの坂田シェフのお料理をみんなで味わうこと!
「美味しい!」の声、おめでとう、のメッセージ、あちこちで響く笑い声。
広い広い空港の一角が、温かな空気でいっぱいになった時間。
































羽をかさねる
この結婚式には、とても美しく、優しい言葉で紡がれたコンセプトがありました。
私は、純平さんが作られたその文章を読んだとき、心に広がって涙が出て、こんな想いで結婚式をすることを、招待状の段階からお伝えすることをお勧めしました。
だけど、その美しく優しい想いが詰まった文章は、最後まで、表に出ることはありませんでした。
それでも、あの日のあの場所に、確かに重なりあっていたその想い。
表現するためのものではない。
自分たちはなんのために、どんな想いをもって、その日を形作っていくのか。
自分たちが決めるスタートラインでもあり、ゴールでもあるもの。
また一つ、大切なことを教えていただきました。


沢山愛されて、沢山愛しているふたり。
この日が、今までとこれからの結び目になるなら、
それはとても強い強い結び目になったと、
そんな風に思えた日。
撤収が終わり、翌日、がらんとしたその場所に3人で立ち、きっと私たちだけが味わえる、儚さのなかで満ち足りた気持ちを味わえたことも、特別に幸せな経験でした。
結婚式が結んでも、まだまだ語りたいことが沢山。時折垣間見れる、ふたりの仲良しな姿を嬉しく思いながら、また乾杯できる日を、これからのふたりの日々を、楽しみにしています。
誓うこと、認められること、愛する人たちに愛を伝えること、愛するただ一人の人と、ふたりだけにしか分からない感情のなかで、強く手を繋ぐこと。
純平さんと麻穂さんが見せてくれた、結婚式の源ような情景を、大切にできるプランナーでありたいと願います。
心いっぱいのありがとうを込めて。

place:福岡空港
shef: avio 坂田シェフ
photographer:Taishi Yamaguchi
florist:middle world
PA : Takuya Yasuda


